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いよいよ今回でティラノヘッドも最終回です。
3面とりは初めてだったんですがうまくいきました。
少しバリがありますが歯は一本もカケてません。
「なかご」を使った3面取りの詳しい方法は「フィギュアの達人上級編」に載っていますので興味がある方は購入をオススメします。
原型→複製→塗装 が基本から載っていますし、初心者がつまづきがちなポイントや裏ワザなどもカバーしてくれている良質なハウトゥ本だと思います。アマゾンのレビューでも評価が高いですね。
この本がなかったらシリコンの気泡抜きにバッファというのをつけなかったです。コトブキヤさんありがとうございます。
あと前回で少し説明不足だった台座の作り方。
何年か前に電撃ホビーマガジンの「スクスクスクラッチ」というコーナーで紹介されていた方法を応用しました。
紙面では「市販されてない大きめのモビルスーツのバーニアを自作する」というようなかたちで紹介されていました。
モビルスーツのバーニアに限らず円錐形のパーツ全てに応用がきく方法だと思います。
ベースのデザインは悩んだ結果、チェスの台座風にしました。
まずは図のようなパーツを自作します。タミヤさんから出てるオーソドックスなプラ板、プラ棒、プラパイプで作れるのでガンプラ出身者には簡単だと思いますが初心者の方でもここまではそれほど難しくない作業です。
気をつけるのは5mmプラパイプと1mmプラ板の接着ですが、かなり頑丈に接着しないとこのあとの作業ですぐとれてしまうので瞬間接着剤はオススメできません。
全体にポリパテが食いつかないようにメンタムを塗って、ポリパテを盛って、くるくるまわせばあら不思議、ティラノヘッドのチェス風台座ができましたーーーー
って まあ実際やるとわかりますがそんなに簡単じゃなかったです。そのあたりの苦労は前回の日記に書いてありますので・・・・。
微調整と表面処理が大変でしたようもう・・・・。
パーツが少ないので残りは塗装だけなんですがスケジュールはお馴染みの(?)イベント前夜の修羅場状態でした。
しかも雨が降っていて塗装が大変だったのはいい思い出です。
イベント当日。
ティラノヘッドを作り始めたきっかけは3年前くらいにスタン・ウィンストンさんが他界されたのがきっかけでした。
アメリカで有名な特殊メイク・特殊造型の方なんですが日本では知名度よりも参加された作品の方が有名ですね。
「エイリアン2」 「ターミネーター」 「プレデター」 「ジュラシックパーク」
他にもまだまだありますがスタン・ウィンストンスタジオがなければ当然これらの映画は無かったと思います。
巨匠スタン・ウィンストンも病気には勝てず惜しくも「アイアンマン」の製作途中で、他界されてしまいました。
個人的な追悼といいますか「何かしなくては」と思い、自分の造型人生を思い返すと小学生の頃に強い影響を受けた「ジュラシックパーク」がやはり心に深く刻まれている事を再確認したのがきっかけです。
おわり
が・・・・・最悪な事に紛失しましたorz
机の近くに布団をしいて寝てるんですが寝がえりをうったときに布団がティラノにぶつかってしまいはじきとんでしまいました。
上あごは重たいので倒れたくらいで済んだのですが下あごは親指くらいの大きさしかないのではるか彼方へ飛んでしまいピリヤードよろしく部屋のあちこちをカンカンはねかえって行方不明。
この時点でイベントの1週間前でした。
部屋中をひっくり返しても見つからず頭の中で「夢の中へ」がずっと流れていて発狂するかと思いました。
かばんの中も机の中も探したけれど見つからないので作業をうっちゃって踊りだしたかったんですが現実と向き合って頑張ります。いちから作り直します
また歯を1本1本エポパテから削りだして~ をもう1回・・・・。この時は入院する前で仕事を別にしていたのですが職場でゴタゴタがあって残業続きだったので帰宅してからの作業時間がカツカツだったのも今ではいい思い出です。
もう寝るときは原型の近くに布団をしかないようにしよう・・・・
そんなこんなでようやくここまで形になりました。今見ると「うわぁ・・・・あそこもっとこうすればよかった」と思ってしまいますがそれは心の隅に大事にしまっておきます。
別に作っておいた台座と合体。
途中写真をとるのを思いっきり忘れていたのでいきなり完成してますが。
作り方は最近流行りの(?)モビルスーツのバーニアの製作方の流用です。プラ板でガイドを作ってポリパテを盛ってくるくる回転させれば円錐形のパーツが簡単にできます。
うそです全然簡単じゃないです。雑誌とかだとさも簡単に作ってましたが実際やるとポリパテの濃度と硬化時間との戦いが凄いシビアでした。
旋盤があればこういった円形のパーツの精度を上げられるんですが安い模型用のものでもウン万円するのでちょっと手がでません。
悩んだ結果近所のホームセンターに行きレンタルの卓上ボール盤に原型をとりつけて整形しました。旋盤と違い回転数を調整できないのでいつ原型が遠心力でとんでしまうかとヒヤヒヤでした。
あと表面処理の度に帰宅してポリパテの気泡を埋めてからまたホームセンターに行かなくてはならずかなり作業効率がダウンしてストレスが凄かったです。
スチレンモノマーというポリパテの濃度を調整できる液体があるそうですがそれを使えば良かったと思うんですが結果的に回転工具を使ったおかげでわりと精度がよい台座ができました。
イベントまで時間もないので型取りに入ります。人生で初めての3面取りに挑戦。
上あごと下アゴの凹部に「なかご」を仕込んでいます。というか型取り自体が人生で2回目です。
つづく
写真が暗くてすいません。
ウロコのディティールについて説明したいのですが文字では限界があるので細かな説明ははぶきます。
でもそれだと伝わらなすぎるので少しだけ。
僕の場合は筋肉の方向や流れにそって、ある程度デッサンを入れていき。あとはひたすら手を動かします。
上手い人は端っこからちゃちゃちゃ っとディティーリングできるんですが僕にはそんな立体空間把握能力はないのでひたすら「ウロコになれー」と思いながらヘラをいれていきます。
スカルピーのいいとことは気に食わなかったらやり直すことができるのがいいです。(まあ反面、迷いだすと時間がかかりますが)
上の写真から少しやりなおしたもの。これも写真が暗いな・・・・・。
あと気をつけるのは左右でウロコの大きさが違わないようにするのとヘラの進入角度ですかね。右利きなので左側からウロコをいれると右側のとき楽になります。
アップ写真
とりあえずヘラは1周しました。がまだ「粘土のまま」なところがありますね。上手い人は「ただの粘土」が「生き物の皮膚」になるのでひたすら粘土っぽさがなくなるようにディティーリングを心がけます。
つづく
完全に個人的な事ですが病気にかかって入院したりそのせいで仕事やめたりしてたもので長らくぶりですがぽつぽつブログ更新していこうと思います。
あ、今はぼちぼち元気です。お仕事の以来待ってます。
ではものすごい久しぶりに更新
ここから一気に作業が細かくなりだします。
植歯(しょくし)といって歯を植えるというまあ文字で描くと「ふーん」ですんでしまいがちですが。
実際には歯の形になるように1本1本エポキシパテを削ります。
上あごで22本 下あごで22本 予備に5本 失敗して飛んでいった4本 大きさを間違えて作ってしまった8本
合計で60本以上をナイフで削りだして紙やすりで表面処理して骨格の「へり」に瞬間接着剤で張り付けていきます。
写真をみてもらうと分かりますがものすごく小さいです。鼻息でとんでいきます。
まあ人間は頑張れば米つぶに絵を描けるので集中すればなんとかなります。
気をつけるのは歯の大きさと、歯の厚み、と歯のカーブの角度と、歯並びと・・・・・えーととにかく一杯あるので書ききれません。文字よりも博物館の写真とか見た方が早いですね。
余談ですがティラノサウルスの歯はサメと同じく何回でも生えてくる構造になってます。
化石には歯の後ろに次の歯がもうある状態で発見されたものが見つかってます。本当はその様子も再現したかったんですが大きさが小さいので断念。いつか挑戦しようと思います。
ちなみにこのティラノでは皮膚と歯ぐきは同化した形で作ってます。参考にしたのはトカゲよりもワニです。
トカゲはピッタリと口が閉じられる構造ですがワニは結構ぞんざいというかバクっと簡単に閉じられる構造なので。イメージ的には大型の肉食恐竜にあっていると思うのと歯が出てる方が「こわい」という感じが伝わりやすいと思う演出です。
本当だったら生物学見地から口の中の「乾燥をふせぐ」というところで色々と面白い事をしたかったんですが。当時の酸素濃度とか生息地域の環境が砂漠なのか熱帯なのか とかですが話が長くなるのでまたにします。
つづく
60日も更新がなかった。 その間は友人の結婚式のフィギュアを作ったり師匠の頼みであるデザイン画を立体化したりティラノヘッドよりキリン装備の方が作ってて面白かったのである。
未熟なくせに4体のフィギュアを同時に作ろうとしてしまった。
体がもう一つあればとはいいませんが腕がもう1本あればなぁ。トライガンのラズロが羨ましい。
では続きです。
前に書いたラフスケッチのうえに直接ねんどを盛り付ける。
アルミ線や針金で 「芯」 を作ってから粘土を盛ってもいいのですが、このティラノヘッドはそれほど大きくないのでゼロからスカルピーで作っていきます。
あ 粘土は 「グレースカルピー」 と 「プリモ(ホワイト)」 を 1 : 1で混ぜたものを使ってます。
グレースカルピーだと柔らかすぎ プリモだと硬すぎる ので2つを混ぜればちょうどよいだろう のような事が模型雑誌やネットで書いてあるのでそのまま信用してます。
人によっては比率を 2:1 とか 4:1 で使い分けてる人もいらっしゃるそうな。
まあ僕はめんどくさがりなので 1:1 派である。
説明しわすれましたがスカルピーという粘土は焼くと固まります。 粘土の量とか厚さにもよりますが大体90度~140度の温度で固まるそうです。
なので温度調節機能がついた「オーブンレンジ」が必要になる。
まちがえて「オーブントースター」を買ってしまった過去を持つ僕はスカルピーを黒コゲにした事が多々あります。当時は中学生でした。
くれぐれも「オーブンレンジ」を買いましょう。
僕は近所のリサイクルショップで購入しました。15000円を10000円にまけてもらった。
また必ずしも「オーブンレンジ」が必要というわけではなく世の中には
「ストーブ」
「ドライヤー」
「こたつ」
「土鍋」
などでスカルピーを焼いている人もいらっしゃるようです。
僕は恐くてまだ手を出せません。
で それにさらに粘土を盛ってまた焼きます。
と この段階で削ってしまってます。
荒めの鉄ヤスリ(半丸) と 小刀 右のこれは「障子用ナイフ」
主にこの3つを使ってます。
ヤスリでガリガリ削って形を出すのはポピュラーな方法である。
ナイフの方もサクサク削って形を出すのは以下略ですが僕は 「曲刀」 を愛用してます。
「刃物はカーブがついている方がよく切れる」 と何かの本で読んでだので。
そういえば日本刀も台所包丁もゆるやかなカーブがついているのである。
カッターナイフやデザインナイフも使ってますが「曲刀」の方が好き。
スカルピーは焼いて固めたとはいえ以上に 「もろい」 素材なので乱暴に作業するとヒビがはいったりカケたりすることが多々あります。
原型にできるだけストレスをあたえたくないので曲刀を使って薄く細かく形をだしていきます。
写真の黒い細い方はホームセンターで購入。刃に厚みがあるのでデザインナイフよりゴリゴリ切れます。
障子用ナイフのほうは曲線を生かし薄皮を削るようにスカルピーを削るのにちょうどよいです。
ここで口の中も凹型に彫りこみます。 芯にアルミ棒を使わなかったのはこのため。
大体できたら今度は下あごをつくります。 おおまかに上あごに合わせて粘土を盛って焼きます。
同じようにヤスリとナイフで形だし。ようやく恐竜らしくなってきましたよ。
ここまで大体4時間くらいでした。
じゃあなんで60日も日記を更新してなかったのだろうか。
不思議ですね。
つづく
だいぶあいだが空きましたが実は他にも製作しているものがあるのでいかんせん進みが牛歩。
今回もまだ粘土は使いません。
使う粘土はスカルピーにしようとは決めていますがまだ粘土は使いません。
なぜならまだイメージが固まってないからである。
繰り返しますがとにかく製作前の下準備は大事である。
頭のなかや紙の上で「ああしようこうしよう」と考えるのが大事です。
とはいえ いつまでも、うんうんうなっていても仕方ないので作業開始。でもまだ粘土は使いません。
前回書ききましたが今は「台座」で悩んでいます。
デッサンで色々と大きさや高さを変えてみましたがどうも、しっくりこない。
うんうんうなっていても仕方ないのでまずコンビニにゆきデッサンをコピー
ここで大きさも変更しました。 約86%縮小した。
次に
おおまかに切り出します。
それをボール紙にのりづけしてハサミできちんと切ります。
これを市販の台座(デコパージュというらしい)に貼り付けます。
あらかじめ2種類買っておきました。
こんな感じです。
違いがわかるでしょうか?
パッと見はどちらも同じですが台座でイメージが変わってきます。
カメラ位置が固定ではないので大きさが厳密には同じではないですが、右の方のティラノ・ヘッドの方が大きくみえると思います。
台座が小さい方が作品が大きく見えるのである。不思議だ。
まあ個人差があるので「左の写真の方がいい」と言う人もいると思いますが。
なににせよ紙の上(デッサン)では、わからなかった事が判明しました。
あれこれ悩むよりまず手を動かした方がよいですね。
コピーは1枚10円なので、「たった10円で悩みが解決した!」と思うとなんだか得した気分です。
次回から粘土つかいます。
つづく