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つづき
前回も書きましたが製作前の下準備はとても大切である。
映画のパンフレットや恐竜博の図録が今回のメイン資料である。
これに限らず原生動物の資料もありますが紹介しきれないので今回は割愛します。
ちなみに原生動物とは、かいつまんで言うと現在この地球上に存在する動物のことですね。絶滅動物の反対語ですね。
恐竜は当然「絶滅動物」なので、今この時点では地球上にはいません。
あるのは石化した骨と一部の皮膚だけである。
しかしそれがあると言うことは「確実に存在していた」という証拠であるのですね。
僕は、ここに恐竜のロマンがあると思うのですよ。
だってあんなに巨大な生き物が歩いてただなんて想像するだけでなんだかワクワクするのである。
しまった話がズレてしまった。
資料の話でしたね。
こつこつと集めた資料をパラパラめくり 「おっ」 と思ったところをひたすらチェックします。絵でも写真でも文章でも。
頭に叩きこんだり何と無く覚えたりノートにメモをとったりスケッチしたり。
で今回はティラノサウルスの頭を作るので「頭骨」をまず調べます
「スー」 「スタン」 「スコッティ」
3枚とも「ティラノサウルスの頭骨」である。
左から 「スー」 「スタン」 「スコッティ」 ですね。
ティラノサウルスの化石は現在では23体くらい発掘されているみたいです。それに反して頭骨は現在8~10個ほどしか発掘されていないそうです。
なんでこんなに少ないのかと言うと「化石」とは長い年月をかけて形成されるのです。1億年くらい地面の下に埋まっているのである。
なので完全な形で発掘されることはあまりなく、ゆがんでいたり、こなごなだったりするんですね。
しかもせっかく発掘したのに「これはティラノじゃないタルボサウルスだ」とか言われたりするんですね。
なにしろ1億年以上前の骨ですからね。色々あるんですね。
あ、また話がズレましたね。
「頭骨」の説明
「スー」
全身の90%がほぼ完全な状態で発掘された奇跡のかたまりの様な化石である。僕も2005年の恐竜博で上野に見に行きました。
スーザンさんが最初に発見したので愛称の「スー」と呼ばれているとの事。
「スタン」
スタンさんが発見したのでスタン。ひねりなし。こちらは全身の70%が以下略
「スコッティ」
発掘したとき現場でスコッチウィスキーで祝杯をあげたことから愛称が「スコッティ」に。こちらは全身の65%が以下略
他にも「ロッキー」や「ダフィー」と言われるティラノサウルスの化石がありますが僕の持っている資料はこの3つです。
ティラノサウルスも当然生き物ですから「個体差」というものがあります。
個体差というのは同じ種類でも何所か違うというような事である。
例えば「柴犬」でも「ハチ公」とそれ以外の柴犬ではどこか違し。人間にいたってはもうみんな違いますね。
例をあげると
「リブ・タイラー」さん と 「アン・ハサウェイ」さんですね。
「アルマゲドン」 と 「プラダを着た悪魔」ですね。
僕はこの2人は似すぎだと思います。でも個体差があるので同じように見えても何所か違うんですね。
ちなみに左が「アン・ハサウェイ」さん で 右が「リブ・タイラー」さんですよ 。
人間にもティラノサウルスも個体差があるのである。
で今回参考にするのは「スタン」に決定。だって1番カッコイイじゃない。
てなことで前回のスケッチをさらに描き直し
こんな感じになりました。台座も少しカッコよくなりました。
つづく
初心者に優しいと評判のタキですこんばんは。
気付いたのですが全然自己紹介してませんでしたね。
mixiの方ではもう3年くらい日記を書いていたので、うっかりしてました。
とはいうもののこちらの日記では主に造型活動をメインに日記を書いていくスタンスなので、いちいち自分は○○で~と紹介してもよいのですが読んでいる方はそんなに面白くもないと思います。
なので文面で自己紹介するより製作中の作品を見てもらった方が自己紹介になると思います。
あ、mixi会員の方は右の→リンクから飛べるのでそちらからどうぞ。
ではつづきから。
自己紹介しないと言っておきながらナンですが僕は恐竜が好きである。
男の子だったら小さい頃は画用紙にクレヨンで怪獣や恐竜を書いた事があると思います。
「ジュラシックパーク」を小学校5年生のときに見て2週間くらいずっと映画館で買ったロゴ入りのTシャツを着ていました。バッチイですね。
今でも雨の日に車を運転していると「いつヤギの足が降ってくるんだろう」とか思ってしまいます。
そんなこんなで今回「ティラノサウルス・ヘッド」を作ろうと思ったわけですが、なぜ頭だけかというと
ホビージャパン1994年4月号 より
これ これですよ。 あこれとか言っちゃってすいません。
当時僕は何歳だ?え~と中学生か。ガンプラ作ったりエヴァにハマッてた頃ですね。なのでホビージャパンは毎月買っていました。
いつの頃からかガンプラの作例記事よりも松村しのぶさんが連載している「WILD RUSH」が毎月の楽しみになってました。
数ある「WILD RUSH」の中でもこのゴルゴサウルスの記事に、とても深い感銘を覚えたのである。
素人目には普通の恐竜の首にみえるが実は下あごに独自の解釈を取り入れて作られているとの事である。
かいつまんで説明すると「口をピタリと閉じられた方が乾燥を防ぐという意味で生物学的に理にかなっている」と言う事である。
なのでこのゴルゴサウルスの下あご(特に下くちびる)の部分に注目。上あごの牙がピタリと覆いかぶされるように造型されている。
いつの間にか「WILD RUSH」解説コーナーみたいになってきましたね。
とにかくこの記事を読んで感動したのは「考えて物をつくる」という事ですね。
で次はコレです。
僕が高校生の時に作った「ヴェロキラプトル・ヘッド」である。
いわずもかな松村しのぶさんの「ゴルゴサウルス・ヘッド」の影響で作りました。
当時プレステの「ディノクライシス」という恐竜ゲーム(?)にハマッていたのでラプトルを作ったのですが
正面が全然だめですね。考えて作ってませんでした。考えが足りません10年前の僕は。
さらには上の写真もよくみると眼球が大きすぎるし耳の穴の位置も変である。
反省の為に製作文を10年ぶりに書きます。
近所の図書館で恐竜骨格図集(グレゴリー・ポール著)を借り、コンビニでカラーコピーをとった物を参考にファンドで製作。
ファンドとは粘土の商品名です。
造型用粘土としてはポピュラーなもので初心者でも気軽に扱えるところがステキである。
小学校の図工の時間で使ういわゆる「かみねんど」よりもランクが上のステキ粘土である。
値段も手ごろで僕のいきつけのプラモ屋さんでは1個420円で売っています。
プロの方も使っており「怪獣」 「萌えフィギュア」 「球体関節人形」 「フラワーワーク」 などなどそのポテンシャルはまさに無限大で1つなんと420円である。
いつの間にかファンドの解説コーナーになってきましたね。
まあ当時アホな高校生だったのでファンドの潜在能力を引き出すにはいたらず、というか自分の準備のなさにほとほとがっかりである。
その後は、こつこつと資料も集め造型テクも磨き知識も増やし今回の「ティラノサウルス・ヘッド」にたどりつくのである。長いなこの日記。
で個人的に重要だと思うのは製作前の下準備です。
1っパツで「かたち」が出せる3次元立体構成能力が抜き出ているスゴ腕の天才の方は多分考えるより先に手が動いて超絶技巧のカタマリのような作品が作れるのでしょうが
残念ながら僕は恐竜好きの少年が年をとっただけの普通の人間なのでこつこつと進みます。
なのでまずイメージをつかむ為のデッサンから。
首の角度が不安だったので変更したのがこれです。
前回に描いたものよりか大分ましになりました。
やはり資料は見て描いたほうがいいですね。
でも今度は顔の長さの比率が心配です。あとベース(台座)のデザインも、もう少しカッコ良くしたいですね。
台座がカッコ悪いと文字通り「台無し」なので。
つづく
というわけでデジカメのモードを変更して写真を撮りなおしました。
まずこれです↑
去年の恐竜博で買ったナイス雑誌です。
あ、何を作るか書いてませんでしたね。新作は「ティラノサウルス・ヘッドモデル」です。
かいつまんでいうとティラノサウルスの生首である。
なのでこの雑誌をパラパラめくり
ティラノサウルスの頭骨と
全身骨格をよく読みます。
作ろうと思っているのは頭だけですが多分、首の途中まで作るので全身骨格で骨の入り方を調べます。
で頭の中に作りたいイメージを思いうかべ
イメージラフを描きます↓
だいたいこんな感じである。 あくまでまだイメージなので、かなり適当である。
なんで適当かというと、昨日学校の後輩たちにバーベキューに誘われて二子玉川駅で待ち合わせしてたのですが思いの他早く駅に着いてしまったので近くのファミリーマートでメモ帳とボールペンを買って喫茶店でヒマつぶしがてら描いたイメージラフなので。
やはり普段から筆記用具は持っていたほうがいいなと思いました。
↓こちらはバーベキューが終わって帰りの電車の中で描いたイメージラフ。
ちょっと首の角度が不安なので、あと何枚かラフ画を描くかもしれません。
少し話は変わりますが電車の中で絵を描いているとまわりの人がチラチラ見てきますね。なのでそれが適度な緊張感を出してくれ 「あっ見られてる」 と思ってしまいちょっと気合が入る気がします。
昔もよく電車の中で絵を描いていたのですが、その頃はまだ下手だったので(まあ今もそんなに上手くないですが)隣りに座ってくる人の目が気になって右手が全然動きませんでした。まだ10代だったな。
あと電車だと次の降りる駅までの制限時間があるので自宅でラフ画を描いているより集中できる気がします。
つづく